ファクタリングとは、企業が保有している「売掛債権(取引先に対して代金を請求する権利)」を、期日よりも前に専門の買取業者へ売却することで、早期に現金化する資金調達方法です。銀行融資のような「借入」とは異なり、あくまで「売掛金という資産を売る」という仕組みであるため、担保や保証人が不要で、審査が早く最短即日で資金を調達できるのが大きな利点です。このページではファクタリングで用いられる用語について解説いたします。
50音順ファクタリングの用語解説
ファクタリング用語解説 あ行
赤字決算
決算書上で損失が出ている状態。銀行融資では審査が厳しくなりますが、ファクタリングは「売掛先の信用力」が重視されるため、赤字や債務超過の状態であっても利用できるケースが多いのが特徴です。
売掛債権
商品の納品やサービスの提供を終えたものの、まだ代金を受け取っていない権利のこと。この「将来受け取るはずの権利」そのものがファクタリングにおける売買の対象となります。
売掛先
サービスを提供している取引先のこと。ファクタリング会社は「この取引先は期限通りに代金を支払ってくれるか」を審査するため、売掛先の経営状態が審査結果に直結します。
売掛金
売掛債権によって発生する「代金そのもの」。ファクタリングでは、この売掛金の額面から手数料を差し引いた金額が利用企業に入金されます。
オンライン完結
インターネットを通じて申し込みから審査、契約書の締結、入金までを行う仕組み。クラウドサインなどの電子署名ツールを活用することで、来店不要かつ最短即日で資金調達が可能です。
ファクタリング用語解説 か行
買取型
ファクタリング会社が売掛債権を完全に買い取る方式。貸し付けではなく「売却」という扱いになるため、バランスシート上では負債が増えない「オフバランス化」が可能です。
掛取引
商品やサービスを先に提供し、代金は後日まとめて支払うという企業間取引の基本ルール。この期間の資金不足を補うのがファクタリングの主な役割です。
期日
売掛債権の支払い期限のこと。この期限が近ければ近いほど、ファクタリング会社にとっても回収リスクが低くなるため、審査が通りやすくなる傾向があります。
共同担保
複数の不動産などを借金の担保として差し入れること。ファクタリングはあくまで債権の売買であるため、通常はこうした物的担保を求められることはありません。
緊急調達
予期せぬ支払い発生などにより、銀行融資を待てない際に活用する迅速な資金調達のこと。
繰越
会計上の損益や債権・債務を次期へ持ち越すこと。
決算書
貸借対照表や損益計算書など、企業の経営成績をまとめたもの。ファクタリングの審査では、利用企業の経営状況を確認するために最低でも直近1期分の提出を求められるのが一般的です。
公的融資
日本政策金融公庫や信用保証協会付き融資のこと。金利は非常に低いですが、準備期間に数週間〜1ヶ月以上かかることが多いため、緊急時にはファクタリングが優先されます。
コスト
ファクタリングを利用する際に支払う手数料のこと。このコストを差し引いた利益が出るかどうかのシミュレーションが非常に重要です。
ファクタリング用語解説 さ行
債権譲渡
債権を他の人(企業)に移転させること。ファクタリングは法的には「債権譲渡契約」を結ぶことと同義です。
債権譲渡登記
債権が移転した事実を法務局に登記し、第三者に対抗できるようにすること。2社間ファクタリングでは「登記留保」されることもありますが、法的な安全性からは登記が推奨されます。
債務不履行
取引先が支払い期日を過ぎても代金を支払わないこと。この際、契約形態が「ノンリコース」であれば、利用企業に返済義務は発生しません。
資金繰り
企業における現金の出入りの流れを管理すること。ファクタリングは、この資金繰りが一時的に悪化した際の調整弁として機能します。
審査
ファクタリング会社が「この債権は本当に回収できるか」を調査するプロセス。主に売掛先の支払い能力や利用企業との継続的な取引実績などがチェックされます。
信用調査
取引先企業の企業規模、業歴、過去の支払い遅延の有無などを外部データベースを用いて調べること。
償還請求権
売掛先が倒産などで代金を支払えなかった場合、ファクタリング会社が利用企業に対して「代わりに支払ってくれ」と請求できる権利。現在のファクタリングのほとんどは、この権利がない「ウィズ・リコース(償還請求権なし)」契約です。
譲渡人
売掛債権を売却する側の「利用企業」。
譲受人
売掛債権を買い取る側の「ファクタリング会社」。
即日入金
申し込みから当日中に入金が完了すること。急な支払いに対応できる最大のメリットですが、その分手数料が割高に設定されるケースも多いです。
ファクタリング用語解説 た行
担保
借金が返せなかった時に備えて差し出す資産。ファクタリングは売却行為であるため、原則として担保は不要です。
調査
審査において、利用企業から提出された請求書や通帳の内容と、実際の取引実態に齟齬がないかを確認する行為。
通帳コピー
審査において、売掛先からの「継続的な入金実績」を確認するための重要書類。架空の債権でないことを証明するために求められます。
提示
ファクタリング会社が見積もりとして手数料や買取条件を提示すること。複数の会社から提示を受ける「相見積もり」がコスト削減の定石です。
手数料
ファクタリング会社に支払う対価。買取金額の数%〜数十%と幅広く、リスクが高い案件ほど高く設定されます。
電子契約
紙の契約書ではなく、電子データ上で完結させる契約方式。印紙代が不要で、手続きもスムーズに進みます。
登記
債権譲渡登記のこと。手続きを行うと法務局の記録に残るため、将来的なトラブルを防ぐ効果がありますが、登記費用が発生します。
取引先
商品やサービスを提供している「売掛先」のこと。
ファクタリング用語解説 な行
二重譲渡
すでに売却済みの債権を、別のファクタリング会社にも売却する違法行為。刑法上の詐欺罪に問われる重大なリスクがあります。
2者間ファクタリング
利用企業とファクタリング会社の2社のみで行う契約。取引先に通知が行かないため関係を維持できますが、回収リスクが高いため手数料は高めです。
入金
買取金額が利用企業の口座へ振り込まれること。
ファクタリング用語解説 は行
売買契約
ファクタリング契約において、債権の移転を合意する書面。
保証人
債務を肩代わりする人。ファクタリングでは原則不要ですが、悪質な業者の場合は要求されることもあるため注意が必要です。
法人格
株式会社や合同会社などのこと。ファクタリングは個人事業主でも利用可能ですが、法人の方が対応業者は多いです。
ファクタリング用語解説 ま行
見積もり
申し込み段階で提示される、手数料や買取代金の概算のこと。
未回収
支払い期日を過ぎても代金が支払われていない状態。
見せ金
実体のない取引を捏造して、あたかも売掛金があるように装う不正手法。絶対に避けるべきです。
面談
審査の過程で行われるヒアリング。オンライン会議が増えていますが、対面での面談を求める業者も一部存在します。
ファクタリング用語解説 や行
融資
お金を貸して利息を得る行為。ファクタリングはこれに該当しません。
与信
相手先の信用力のこと。ファクタリングでは「売掛先の与信」が非常に重要視されます。
ファクタリング用語解説 ら行
ライフサイクル
債権が発生してから消滅(回収)するまでの期間。
領収書
債権譲渡の事実や代金の授受を証明するための書類。
レバレッジ
少ない自己資本を補うために、資金調達を活用して効率よく事業を回す手法。
ファクタリング用語解説 わ行
割引料
手数料の別名。債権の額面から割引かれる金額を指します。
